理事長挨拶

鳥取バイオサイエンス振興会理事長 永瀬正治からのご挨拶です。

1994年に設立された財団法人「鳥取バイオサイエンス振興会」は、鳥取大学医学部に全国に先駆けて生命科学科が設置されたのを契機に、鳥取県における産学官の連携と新日本海新聞社の協力のもとに、バイオサイエンスに関する教育及び研究活動と人材育成の支援を行うとともに、学術研究集会、シンポジウムなどを開催して、学術振興及び産学振興に寄与してまいりました。バイオ産業は将来に向けて大きく発展していく分野であり、鳥取大学医学部はバイオサイエンス研究を通じて世界的最高水準の研究教育拠点を形成していますので、大学のバイオサイエンス研究を核とする産学官の叡智を結集した「知の共同体・企業体」を形成して、活力ある地域経済社会の構築と人的交流の促進に努めています。
従来わが国は病気に対して、早期発見・早期治療(二次予防)の政策をとってきましたが、近年発症を防ぐ一次予防へと政策を転換しています。一次予防のためにはライフ・スタイル、とりわけ食生活の見直しが重視されており、一方では生活習慣病の予防に向けた機能性食品の素材開発が期待されています。本財団は県民の健康の確保及び病気の予防のために、生活習慣病の予防食品開発とバイオサイエンスの情報提供を進めるとともに、鳥取大学で開発された染色体工学技術等、新技術を用いた医療・創薬支援にも力を入れております。本財団の目的に賛同される賛助会員を増やして、地域における役割を果たしてまいります。
今後とも、本財団の活動にご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。